2005年 05月 23日
「都市伝説を追え! その6」・・・ディスカバリーチャンネル
サイエンスミステリー 「嘘交じりの本当の話」 Mostly True Stories: Urban Legends Revealed・・・ディスカバリーチャンネル
今回は、ある女の子のお話・・・。
ある夜の出来事・・・。
会社帰りにいつものように立ち寄るスーパーマーケット・・・。
買い物を終えた女の子は、車に乗り込み・・・。
走り慣れた道を自宅に向かいます・・・。
しばらく走っていると、大きな車が後ろから近づいてきます・・・。
その車は、しきりとハイビームで女の子の車を照らしてきます・・・。
無視していると止みますが・・・。
しかし、しばらくすると、また再びライトの明滅が始まります・・・。
次第に不安になってくる女の子・・・。
女の子、引き離そうと車のスピードを上げますが・・・。
後ろから迫ってくる不審車は、女の子の車の後ろにぴったりくっついて、やはり、ハイビームを繰り返します・・・。
もうこうなると、この女の子、ハンドルをじっと握り締めながら、祈るような気持ちでアクセルを目いっぱい踏み込みだけなんですが・・・。
不審車は、そんな女の子の気持ちをよそに、今度はクラクションを鳴らし始めます・・・。
助けも呼べない車という密室の中、恐怖の感情を必死に押し殺す女の子・・・。
しかし、その時、女の子は、前方にある建物を目にします・・・。
その建物とは、町の警察署・・・。
女の子、咄嗟の判断で、急ハンドルを切り、その警察署の前に車を急停車させます・・・。
車を止めた女の子、ふっーと息を入れ、もう、これなら大丈夫だろうと後ろに目をやると・・・。
なんと、驚いた事に、その不審車も急スピードで女の子の車の後ろにやって来て止まり・・・。
さらに、その中から男が飛び出してきて、こちらに向かって一目散に走ってきます・・・。
それを見た女の子、急いでドアを開け、車から這い出ようとしますが・・・。
しかし、運の悪いことに、開いたドアが邪魔になって、女の子は逃げる事ができません・・・。
そして、とうとう、男は女の子の目の前に・・・。
女の子、ここでたまらず、悲鳴をあげてしまいます・・・。
しかし、男は、女の子の悲鳴をよそに、なぜか、女の子の車の後部ドアを開けます・・・。
女の子、恐怖に震えながらも、後部座席の方に目をやりますと・・・。
なんと、そこには、ナイフを持った暴漢がじっと身を潜めていたのです・・・。
カージャックや車中での暴行は、実際に起こりえる話ですが・・・。
しかし、これは果たして、現実にあった事件なのでしょうか?・・・。
ちなみに、カージャックの99パーセントは運転席のドア付近で起きるそうです・・・。
やはり、乗降時が一番、危険のようで、開いたドアが逃げ道をふさぎ、身動きが取れない状態、この状態が一番危険らしいです・・・。
そして、カージャックの起きる場所も決まっているようです・・・。
大型ショッピングセンターや大学の駐車場などが特に危険なようで、つまり、多くの車が集まる場所ということになるのでしょうか・・・。
では、この都市伝説に何らかの元になる話があるんでしょうか?・・・。
実は、この都市伝説は1964年の、ある事件に基づいている可能性があります・・・。
この年、ニューヨークで、車の後部座席にいた侵入者を刑事が射殺するという事件が起こっています・・・。
しかし、今回のこの都市伝説では、被害者は女性で第三者に助けられる話になっています・・・。
ちなみに、1993年に広まった話では、ギャングの入団儀式として、車中の女性2人を襲い、殺すという話があったり、あと、運転中の女性が殺されそうになったところを、トラックの運転手たちが合図しあい、無事、救うという話もあるそうです・・・。
いずれにしても、被害者は女性で加害者と救助者は男性という点は合致しています・・・。
しかし、よくよく考えると、この話のパターン・・・。
どこかでよく見かける話のような・・・。
何かというと・・・。
そう、おとぎ話によく見かけられるパターンです・・・。
一方に、罪なき存在である被害者の若い女性がいて、他方に獣じみた脅威である加害者の男がいる・・・。
そして、女性を助けるのは男性だという点が、おとぎ話の典型なのです・・・。
実は、この都市伝説と、従来のおとぎ話には共通点があります・・・。
ちょっと難しい話になりますが、これら二つに共通するのは、「女性の処女性」と「受動性を強調した性差」を主題としているところなのです・・・。
例えば、「白雪姫」の話では、姫を救う王子は理想的な男性として描かれています・・・。
一方の白雪姫はと言えば、完全に無力で助けを待つだけの存在です・・・。
自分の力では生き返ることもできないので、第三者に助けてもらう必要があるのです・・・。
つまり、女性は受動的で無防備であるという固定観念が、おとぎ話同様、この都市伝説にも描かれているのです・・・。(←うーん、なるほど)
しかし、反面、この都市伝説では、新しい一面が見受けられます・・・。
この都市伝説の女性は、危険に対して、適切な回避行動をとっています・・・。
決して、無力で受動的な存在ではありません・・・。(←まあ、こういったところが、多少、現代的なのでしょうか?)
さあ、そうすると、この都市伝説、本当のところは、一体、どうなのでしょうか?・・・。
結論から言いますと・・・。
女性を襲う暴漢はいますが、車に潜む殺人者はさすがに嘘でしょう・・・。(←これはちょっとねぇ)
運転者に気づかれずに車の後部座席に潜むことは、まず不可能でしょうし・・・。
また、後ろを走っている車から、殺人者を見つけることは、なおさら不可能でしょう・・・。(←ましてや、夜なのに!)
また、例え、よしんば、前を走っている車の後部座席に刃物?らしき物を持って、ふりかざしているらしい?暴漢?が見えたとしても、それが果たして殺人者と断定できるでしょうか・・・。
ひょっとしたら、車中でふざけてる事もありえるわけですからねぇ・・・。(←逆にこっちの方が怖いような)
まあ、そんな事してたら、まず、女の子がルームミラーで気づくはずですよねぇ・・・。
しかし、今回の都市伝説、よくよく考えると、非常におかしな話なのに・・・。
こうして、巷間、語り継がれるのはなぜなんでしょうねぇ・・・。
うーん、やっぱり、先に出てきた、ある種の、まあ、どう言ったらいいんですかねぇ・・・。
暴漢に襲われそうになっている純真無垢な女の子を、男性が助けるという・・・。
まあ、ヒーロー、ヒロインの王道話が、人を惹きつけるんですかねぇ・・・。
ちなみに、私も、こういった話、嫌いじゃないです・・・。(←あんたの好き嫌いは、どうでもいいって!)
今回は、ある女の子のお話・・・。
ある夜の出来事・・・。
会社帰りにいつものように立ち寄るスーパーマーケット・・・。
買い物を終えた女の子は、車に乗り込み・・・。
走り慣れた道を自宅に向かいます・・・。
しばらく走っていると、大きな車が後ろから近づいてきます・・・。
その車は、しきりとハイビームで女の子の車を照らしてきます・・・。
無視していると止みますが・・・。
しかし、しばらくすると、また再びライトの明滅が始まります・・・。
次第に不安になってくる女の子・・・。
女の子、引き離そうと車のスピードを上げますが・・・。
後ろから迫ってくる不審車は、女の子の車の後ろにぴったりくっついて、やはり、ハイビームを繰り返します・・・。
もうこうなると、この女の子、ハンドルをじっと握り締めながら、祈るような気持ちでアクセルを目いっぱい踏み込みだけなんですが・・・。
不審車は、そんな女の子の気持ちをよそに、今度はクラクションを鳴らし始めます・・・。
助けも呼べない車という密室の中、恐怖の感情を必死に押し殺す女の子・・・。
しかし、その時、女の子は、前方にある建物を目にします・・・。
その建物とは、町の警察署・・・。
女の子、咄嗟の判断で、急ハンドルを切り、その警察署の前に車を急停車させます・・・。
車を止めた女の子、ふっーと息を入れ、もう、これなら大丈夫だろうと後ろに目をやると・・・。
なんと、驚いた事に、その不審車も急スピードで女の子の車の後ろにやって来て止まり・・・。
さらに、その中から男が飛び出してきて、こちらに向かって一目散に走ってきます・・・。
それを見た女の子、急いでドアを開け、車から這い出ようとしますが・・・。
しかし、運の悪いことに、開いたドアが邪魔になって、女の子は逃げる事ができません・・・。
そして、とうとう、男は女の子の目の前に・・・。
女の子、ここでたまらず、悲鳴をあげてしまいます・・・。
しかし、男は、女の子の悲鳴をよそに、なぜか、女の子の車の後部ドアを開けます・・・。
女の子、恐怖に震えながらも、後部座席の方に目をやりますと・・・。
なんと、そこには、ナイフを持った暴漢がじっと身を潜めていたのです・・・。
カージャックや車中での暴行は、実際に起こりえる話ですが・・・。
しかし、これは果たして、現実にあった事件なのでしょうか?・・・。
ちなみに、カージャックの99パーセントは運転席のドア付近で起きるそうです・・・。
やはり、乗降時が一番、危険のようで、開いたドアが逃げ道をふさぎ、身動きが取れない状態、この状態が一番危険らしいです・・・。
そして、カージャックの起きる場所も決まっているようです・・・。
大型ショッピングセンターや大学の駐車場などが特に危険なようで、つまり、多くの車が集まる場所ということになるのでしょうか・・・。
では、この都市伝説に何らかの元になる話があるんでしょうか?・・・。
実は、この都市伝説は1964年の、ある事件に基づいている可能性があります・・・。
この年、ニューヨークで、車の後部座席にいた侵入者を刑事が射殺するという事件が起こっています・・・。
しかし、今回のこの都市伝説では、被害者は女性で第三者に助けられる話になっています・・・。
ちなみに、1993年に広まった話では、ギャングの入団儀式として、車中の女性2人を襲い、殺すという話があったり、あと、運転中の女性が殺されそうになったところを、トラックの運転手たちが合図しあい、無事、救うという話もあるそうです・・・。
いずれにしても、被害者は女性で加害者と救助者は男性という点は合致しています・・・。
しかし、よくよく考えると、この話のパターン・・・。
どこかでよく見かける話のような・・・。
何かというと・・・。
そう、おとぎ話によく見かけられるパターンです・・・。
一方に、罪なき存在である被害者の若い女性がいて、他方に獣じみた脅威である加害者の男がいる・・・。
そして、女性を助けるのは男性だという点が、おとぎ話の典型なのです・・・。
実は、この都市伝説と、従来のおとぎ話には共通点があります・・・。
ちょっと難しい話になりますが、これら二つに共通するのは、「女性の処女性」と「受動性を強調した性差」を主題としているところなのです・・・。
例えば、「白雪姫」の話では、姫を救う王子は理想的な男性として描かれています・・・。
一方の白雪姫はと言えば、完全に無力で助けを待つだけの存在です・・・。
自分の力では生き返ることもできないので、第三者に助けてもらう必要があるのです・・・。
つまり、女性は受動的で無防備であるという固定観念が、おとぎ話同様、この都市伝説にも描かれているのです・・・。(←うーん、なるほど)
しかし、反面、この都市伝説では、新しい一面が見受けられます・・・。
この都市伝説の女性は、危険に対して、適切な回避行動をとっています・・・。
決して、無力で受動的な存在ではありません・・・。(←まあ、こういったところが、多少、現代的なのでしょうか?)
さあ、そうすると、この都市伝説、本当のところは、一体、どうなのでしょうか?・・・。
結論から言いますと・・・。
女性を襲う暴漢はいますが、車に潜む殺人者はさすがに嘘でしょう・・・。(←これはちょっとねぇ)
運転者に気づかれずに車の後部座席に潜むことは、まず不可能でしょうし・・・。
また、後ろを走っている車から、殺人者を見つけることは、なおさら不可能でしょう・・・。(←ましてや、夜なのに!)
また、例え、よしんば、前を走っている車の後部座席に刃物?らしき物を持って、ふりかざしているらしい?暴漢?が見えたとしても、それが果たして殺人者と断定できるでしょうか・・・。
ひょっとしたら、車中でふざけてる事もありえるわけですからねぇ・・・。(←逆にこっちの方が怖いような)
まあ、そんな事してたら、まず、女の子がルームミラーで気づくはずですよねぇ・・・。
しかし、今回の都市伝説、よくよく考えると、非常におかしな話なのに・・・。
こうして、巷間、語り継がれるのはなぜなんでしょうねぇ・・・。
うーん、やっぱり、先に出てきた、ある種の、まあ、どう言ったらいいんですかねぇ・・・。
暴漢に襲われそうになっている純真無垢な女の子を、男性が助けるという・・・。
まあ、ヒーロー、ヒロインの王道話が、人を惹きつけるんですかねぇ・・・。
ちなみに、私も、こういった話、嫌いじゃないです・・・。(←あんたの好き嫌いは、どうでもいいって!)
by amiel2
| 2005-05-23 10:29
| 都市伝説